職業能力開発総合大学校で学ぶアジアからの学生16名
SIAは今年も、年末から年始にかけて、能力開発総合大学校で学ぶ学生さんたちのホームステイを支援しました。
相模原市にある職業能力開発総合大学校にはODA(政府開発援助)の一環として、アジアの発展途上国から受け入れている若者たちが、多数学んでいます。日本で専門領域の職業訓練を受け、自国に帰って国づくりの指導者になっていく優秀な人材です。
SIAが大学校の依頼で、毎年来日したての一年生の「日本家庭での正月体験」のホームステイを支援する事業は、今年で13回目となりました。
今年は、タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナム、マレーシアの5カ国からの若者たちでした。日本人にとっても、年末から正月は、特別な時期です。きわめて日本的な文化がパックされた時間です。加えて、今年の大晦日はびっくりするほどの大雪でした。暖かいアジアの国からやってきたばかりの若者たちは、それぞれのホストファミリーで、どんな年末・年始を迎えたことでしょうか?どんなびっくり体験、楽しい体験をしたことでしょうか?きっと鮮やかに心に残る日本のお正月になったことでしょう。
ホストファミリーの皆さんは、異文化の国からやってきた若者たちを迎えて、どんなふうに「お宅の正月」を紹介してくださったことでしょう?忙しい特別な時期に、温かくゲストを受け入れてくださったホストファミリーの皆さんに、感謝と敬意を表したいと思います。
ストファミリーからお寄せいただいた感想を紹介します。
■■■■ 報告その@ ■■■■
お食事編・・・・何でも挑戦! K.H.さん
2004年12月29日から年を越えて1月4日までの7日間、ホストファミリーとして、インドネシアの留学生、17歳の女性と一緒に生活する機会を与えてくださった相模原市国際交流協会に感謝いたします。
彼女が日本家庭で過ごすことに対しての心意気を感じた一日目。
インドネシア料理と日本家庭での料理の味付けは、かなり違うと思います。ゲストはスパイス持参でホームステイにくるだろうという情報をいただいていたので、そのつもりでおりました。しかし彼女はあえて持ってこなかったようでした。日本の生活、日本の味を感じてみようという気持ちがしっかり伝わってきたのでした。
生卵ご飯もチャレンジし、完食する彼女。ホームステイ終わりの頃にはすっかりお味噌汁作りの担当になり、毎日おいしいお味噌汁をつくってくれました。彼女はまたインドネシア料理も作ってくれました。「オリエンタルカレー・GULAI」、あのさわやかなすっきりとした味、家の中に広がるスパイスの香り、まるでインドネシアへ旅行に行っているような不思議な空間に包まれながら、未知の体験もすることができました。
何事においても彼女のすばらしい吸収力、取り組みの姿勢などに感心し、刺激を受けた日々でありました。
彼女が大学校を卒業するまで、後四年間、日本で過ごす時間がありますが、より多くの日本を知ってもらいたく、またより魅力的な若者へと成長することを願っています。
■■■■ 報告そのA ■■■■
留学生を迎えたお正月 K.S.さん
年末、年始の6日間、職業能力開発総合大学校の留学生を迎え、日本体験というより、我が家の年末からお正月の習慣や食事を体験していただきました。
雪が真っ白に積もった津久井は、タイから来たタッカボン君、(通称パード君)にとっては、寒い日本という印象だったのではないかと思います。
ちょうど、インドネシア、スマトラ沖地震直後で、タイも大きな被害があったと報道されており心配しましたが、彼の家はバンコク市内とのことで、少し安心することができました。
彼は日本語が上手で、会話はすべて日本語でした。我が家の家族や親戚達と上手にコミュニケーションをとっていました。私たちは彼の何気ない質問に、きちんと答えられないことがあり、簡単な言葉で表現するのが難しいことを実感しました。
例えば黒ゴマと白ゴマを見比べて、どう違うの?と聞きます。すべてが勉強で、何でも吸収しようという意欲が感じられました。
また、彼は年末の掃除から、買い物、食器洗いといろいろな手伝いをしてくれました。
我が家の子供たちより、何倍も手伝ってくれる彼のやさしい気持ちがとっても嬉しかったです。
あっという間に楽しく過ぎた6日間でした。この出会いをきっかけに、また遊びに来てほしいと願っています。
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