相模原国際奨学基金の概要

 1989年3月に篤志家の寄付を元に相模原国際交流協会によって国際奨学基金が設けられました。

外国人留学生――特にアジアの国々からの私費留学生の多くは、少ない送金とアルバイトに頼る厳しい生活に耐えながら学業に励んでいます。

 私達は市民の力によって彼等への励ましの一助にと春と秋の年2回、一人年間6万円(半年毎に3万円)と少額ですが17年間奨学金の贈呈を続けてきました。その励ましで「一度はあきらめかけたが再び頑張る気になれた。」「孤独と不安な毎日だったが、皆さんのやさしさがとてもうれしい。」などの留学生からの声をききます。    

 基金設立と同時に資金作りのために伊倉理事長を中心にボランティアによる相模原国際奨学基金奉仕団が結成され、京王線の橋本駅乗り入れと同時に橋本駅構内での古新聞、古雑誌、ダンボール、アルミ缶等の資源回収の奉仕活動がはじまりました。この作業は、年間を通じてほぼ毎日、10年間行われましたが京王帝都の経営上の都合により駅構内での回収が不可能となり、その後市内の学校、自治体、各種団体、事業所、個人世帯等の協力を得て資源回収を継続してきました。年間平均50t前後の資源収集を行ってきました。

 資源回収から生み出される資金を核に、国際交流協会からの支援金や、善意ある方々や、団体の資金援助に支えられながら、奨学金の贈呈者の延べ人数も、今年の春の贈呈(4月9日)の15人を加え270人を超えました。

対象となった留学生の母国も、アジア、アフリカ、南北アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアと広範囲にわたっています。

 ----------しかし、発足当時からお世話になってきた廃品業者の廃業、奉仕団員の高齢化、運搬車の不足そして又回収資源の置き場の確保が難しくなった等の諸条件が重なり、回収作業の続行が困難になってしまいました。大変残念ではありますが、2005年末をもって17年間の資源回収作業は幕を引くことになりました。

しかしながら、留学生への支援、奨学金贈呈活動はできる限り続けていきたいとの思いは強く、国際交流協会、奉仕団そして善意ある人々と協力しあいバザー等の事業展開を試みながら、奨学金贈呈継続の為の努力を惜しまないつもりでいます。財団や企業、自治体などによるものと違い、市民の善意が支えるこの奨学金活動は、全国でも稀といわれています。

 一人ひとりの善意がつながって大きな力となり、この温もりが地球のすみずみまで届いていってくれることを願って、支援の輪を広げていきたいと願っています。                                             

                                                                                                                                           以上


 

バザー情報

 相模原市国際交流協会(SIA)    Sagamihara International Association


                                                                     TOPへ

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